シリコンバッグとは
シリコンバッグは、美容医療の分野で主に豊胸術に用いられる医療機器の一種です。内部に生理食塩水やシリコンゲルが充填された、柔軟性のある袋状の人工物で、乳房のボリュームアップや形状の改善を目的として体内に挿入されます。その素材や形状、内容物にはいくつかの種類があります。
知っておくこと
効果の条件・限界
シリコンバッグは、乳房のボリュームを増やすことや、乳房の左右差を改善すること、または乳房再建術において乳房の形を整えることに用いられます。挿入されたバッグのサイズや形状によって、乳房の見た目の変化が期待されます。しかし、挿入されたバッグが原因で乳房の感触が自然な状態とは異なる場合があることや、時間の経過とともにバッグの状態が変化する可能性があることも知られています。
リスク・副作用・注意が必要な人
シリコンバッグ挿入術には、いくつかのリスクや副作用が報告されています。カプセル拘縮(被膜拘縮)は、バッグの周囲にできる被膜が硬くなり、乳房が不自然に硬くなったり変形したりする状態です。また、バッグの破損や内容物の漏出、感染症、血腫、セローマ(漿液腫)、乳房の感覚の変化、ブレスト・インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫(BIA-ALCL)などの報告があります(参考:厚生労働省「乳房インプラントによる豊胸術を受ける患者さんへ」)。妊娠中や授乳中の人、活動性の感染症がある人、重篤な自己免疫疾患がある人などは、施術の対象とならない場合があります。
一般的に誤解されやすい点
「シリコンバッグを挿入すると乳がん検診が受けられなくなる」という誤解がありますが、これは正しくありません。マンモグラフィ検査ではバッグが写り込むため、読影が難しくなる場合がありますが、超音波検査やMRI検査など、他の方法で乳がん検診を受けることが可能です。事前に医療機関にシリコンバッグ挿入の事実を伝えることが重要です。
費用・期間・回数の目安
シリコンバッグ挿入による豊胸術は、自由診療となるため、医療機関によって費用は大きく異なります。一般的に数十万円から百万円を超える費用がかかることがあります。施術は1回で完了しますが、術後の経過観察や、必要に応じてバッグの入れ替えや抜去などの再手術が必要となる場合があります。バッグの寿命は永久的ではなく、一般的に10年から20年程度で交換が推奨されることがあります。
どこで使われている?
シリコンバッグは、主に美容外科クリニックや形成外科で、豊胸術や乳房再建術の際に使用されます。豊胸術では、乳房のサイズアップや形を整える目的で、乳腺の下や大胸筋の下などに挿入されます。乳房再建術では、乳がんなどで乳房を切除した後に、失われた乳房の形を再建するために用いられます。
覚えておくポイント
- シリコンバッグは豊胸術や乳房再建術に用いられる医療機器です。
- カプセル拘縮や破損、感染症などのリスクが報告されています。
- 乳がん検診は、シリコンバッグ挿入後も適切な方法で受診可能です。
- 費用は自由診療で高額になることが多く、バッグの寿命には限りがあります。
- 施術を検討する際は、専門医との十分な[カウンセリング](/articles/%E3%82%AB%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0)が不可欠です。
免責事項
本記事は一般的な美容・スキンケア関連用語の解説を目的としており、特定の化粧品・サプリメント・施術の効果効能を保証するものではありません。実際の効果には個人差があります。美容医療等の医療行為については必ず医師の診断・指導を受けてください。本記事の情報を参考にした行動によって生じた肌トラブル・健康被害等いかなる損害についても、当サイトは責任を負いません。