ピコレーザーとは
ピコレーザーは、非常に短いパルス幅(ピコ秒単位)でレーザーを照射する医療機器の一種です。この短いパルス幅により、光熱作用ではなく光音響作用(衝撃波)で色素を破壊するとされています。主にシミ、そばかす、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)、タトゥーなどの色素性病変の治療に用いられます。
知っておくこと
効果の条件・限界
ピコレーザーは、メラニン色素やインクの色素に反応しやすい特性があります。そのため、シミやそばかす、ADM、タトゥーなどの色素性病変に対して使用されることがあります。しかし、肝斑のように炎症を悪化させる可能性がある色素沈着に対しては、出力設定や照射方法に注意が必要とされています。すべての色素性病変に効果があるわけではなく、色素の種類や深さ、個人の肌質によって反応は異なります。
リスク・副作用・注意が必要な人
報告されているリスクや副作用としては、照射部位の一時的な赤み、腫れ、かさぶたの形成、色素沈着(炎症後色素沈着)などが挙げられます。稀に、水ぶくれや内出血が生じることもあります。妊娠中の方、授乳中の方、光線過敏症の方、ケロイド体質の方、てんかんをお持ちの方、皮膚に炎症や感染症がある方などは、施術を受けられない場合があります。また、日焼けをしている肌への照射は、色素沈着のリスクを高める可能性があります。
一般的に誤解されやすい点
「一度の照射で全てのシミが消える」という誤解がありますが、多くの場合は複数回の施術が必要とされています。また、「痛みがない」という誤解もありますが、個人差はありますが、輪ゴムで弾かれるような痛みを感じることがあります。痛みに弱い方には麻酔クリームの使用が検討されることもあります。
費用・期間・回数の目安
費用は、照射範囲や施術回数、医療機関によって大きく異なります。一般的に、シミ取りの場合、1回あたり数千円から数万円程度が目安とされています。タトゥー除去の場合は、より高額になる傾向があります。施術期間は、治療する色素性病変の種類や状態によりますが、数週間から数ヶ月おきに複数回の施術を行うことが一般的です。回数の目安は、シミで数回、タトゥーで5回以上かかることもあります。
どこで使われている?
ピコレーザーは、主に美容皮膚科や形成外科などの医療機関で使用されています。シミ、そばかす、ADM、肝斑、ニキビ跡の色素沈着、毛穴の開き、肌のトーンアップ、タトゥー除去などの治療に用いられることがあります。機器の種類によっては、ピコトーニング、ピコフラクショナル、ピコスポットといった照射モードがあり、それぞれの目的に応じて使い分けられます。
覚えておくポイント
- ピコレーザーは、ピコ秒単位の短いパルス幅でレーザーを照射する医療機器です。
- 主にシミ、そばかす、タトゥーなどの色素性病変の治療に用いられます。
- 複数回の施術が必要となることが多く、一度で全ての効果が得られるわけではありません。
- 赤み、腫れ、色素沈着などのリスクや副作用が報告されています。
- 施術を受ける際は、必ず医師の診断と説明を受けることが重要です。
免責事項
本記事は一般的な美容・スキンケア関連用語の解説を目的としており、特定の化粧品・サプリメント・施術の効果効能を保証するものではありません。実際の効果には個人差があります。美容医療等の医療行為については必ず医師の診断・指導を受けてください。本記事の情報を参考にした行動によって生じた肌トラブル・健康被害等いかなる損害についても、当サイトは責任を負いません。