「ロングパルスYAGレーザーとは?」美容医療で活用されるレーザーの基礎知識

美容医療で使われるレーザーの一種です。

153 閲覧約7分で読める

ロングパルスYAGレーザーとは

ロングパルスYAGレーザーは、特定の色素に吸収されやすい波長を持つレーザーの一種です。比較的長いパルス幅でレーザー光を照射することで、熱エネルギーを組織に伝達し、様々な美容医療の分野で活用されています。主に、メラニン色素やヘモグロビンに作用するとされています。

知っておくこと

効果の条件・限界

ロングパルスYAGレーザーは、メラニン色素やヘモグロビンに吸収される特性を持つため、これらの色素が関与する症状に対して用いられることがあります。例えば、毛根のメラニンに反応して脱毛を促したり、血管内のヘモグロビンに反応して血管病変にアプローチしたりすることが考えられます。ただし、レーザーの種類や設定、個人の肌質や症状の程度によって反応は異なり、全ての色素性病変や血管病変に有効であるとは限りません。深いシミや広範囲の血管病変に対しては、複数回の治療が必要となる場合や、他の治療法との併用が検討されることもあります。

リスク・副作用・注意が必要な人

報告されているリスクや副作用としては、照射部位の一時的な赤み、腫れ、熱感、かさぶたの形成、色素沈着、色素脱失などが挙げられます。稀に、水疱や熱傷が生じる可能性もあります。日焼けをしている方、妊娠中の方、光過敏症の方、ケロイド体質の方、特定の薬剤を服用している方などは、施術を受けられない場合や、医師との十分な相談が必要となる場合があります。施術前には、必ず医師による診察と説明を受け、自身の状態を正確に伝えることが重要です。(参考:日本皮膚科学会)

一般的に誤解されやすい点

「レーザー治療は一度で全ての悩みが解決する」という誤解が見受けられることがあります。しかし、ロングパルスYAGレーザーを含む多くのレーザー治療は、症状の種類や程度によって複数回の施術が必要となることが一般的です。また、「レーザー治療は痛みが全くない」という誤解もありますが、施術中は輪ゴムで弾かれるような痛みや熱感を感じることがあります。痛みの感じ方には個人差があり、麻酔クリームなどを用いて痛みを軽減する工夫がされることもあります。

費用・期間・回数の目安

費用は、施術部位の範囲、回数、医療機関によって大きく異なります。一般的に、自由診療となるため保険適用外です。脱毛の場合、数回から十数回の施術が必要となることが多く、期間は数ヶ月から1年以上かかることがあります。血管病変や色素性病変の治療においても、症状に応じて複数回の施術が推奨されることが一般的です。具体的な費用や期間、回数については、施術を受ける医療機関に直接問い合わせて確認することが必要です。

どこで使われている?

ロングパルスYAGレーザーは、主に美容皮膚科や形成外科などの医療機関で、以下のような目的で使用されています。

  • 医療脱毛: 毛根のメラニンに反応し、毛の再生を抑制する目的で使用されます。
  • 血管病変の治療: 赤ら顔、毛細血管拡張症、血管腫などの血管性病変に対して、血管内のヘモグロビンに反応させて治療を試みる際に用いられます。
  • 色素性病変の治療: 比較的薄いシミやそばかす、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)など、メラニン色素が関与する病変の改善を目指して使用されることがあります。
  • 肌の引き締め・ハリの改善: レーザーの熱作用により、真皮層のコラーゲン産生を促し、肌の引き締めやハリの改善を目指す目的で用いられることもあります(レーザートーニングなど)。

覚えておくポイント

  • ロングパルスYAGレーザーは、メラニン色素やヘモグロビンに作用するレーザーの一種です。
  • 脱毛、血管病変、色素性病変、肌の引き締めなどの目的で使用されることがあります。
  • 効果には個人差があり、複数回の施術が必要となる場合があります。
  • 施術には赤み、腫れ、色素沈着などのリスクや副作用が伴う可能性があります。
  • 施術前には必ず医師による診察と説明を受け、自身の状態を正確に伝えましょう。

免責事項

本記事は一般的な美容・スキンケア関連用語の解説を目的としており、特定の化粧品・サプリメント・施術の効果効能を保証するものではありません。実際の効果には個人差があります。美容医療等の医療行為については必ず医師の診断・指導を受けてください。本記事の情報を参考にした行動によって生じた肌トラブル・健康被害等いかなる損害についても、当サイトは責任を負いません。

公的機関・学会の情報・参考文献

公的機関・学会の公式情報

  1. [1]
  2. [2]
    レーザー機器の安全性に関する情報— 独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)
  3. [3]
    日本皮膚科学会公式サイト— 日本皮膚科学会
  4. [4]
    美容外科施術に関する情報— 日本美容外科学会
  5. [5]

※上記は公的機関・学会の公表情報に基づく参考情報です。最新情報は各機関の公式サイトでご確認ください。

こちらもチェック

記事一覧